前評判が高かった分、失望も激しかった今作
ため息と共に問題点を振り返っていきましょうか

後半シナリオのやっつけ具合

【ストーリー】
舞台は、あらゆる分野の超一流高校生を集めて育て上げる為に設立された、政府公認の特権的な学園「私立 希望ヶ峰学園」。国の将来を担う"希望"を育て上げるべく設立されたこの学園に、至極平凡な主人公、苗木誠もまた入学を許可されていた。
平均的な学生の中から、抽選によってただ1名選出された超高校級の幸運児として……。

入学式当日、玄関ホールで気を失った誠が目を覚ましたのは、密室となった学園内と思われる場所だった。
「希望ヶ峰学園」という名前にはほど遠い、陰鬱な雰囲気。薄汚れた廊下、窓には鉄格子、牢獄のような圧迫感。何かがおかしい。

入学式会場で、自らを学園長と称するクマのぬいぐるみ、モノクマは生徒たちへ語りはじめる。
――今後一生をこの閉鎖空間である学園内で過ごすこと。外へ出たければ殺人をすること。――

主人公の誠を含め、この絶望の学園に閉じこめられたのは、全国から集められた超高校級の学生15人。
生徒の信頼関係を打ち砕く事件の数々。卑劣な学級裁判。黒幕は誰なのか。その真の目論見とは……。

ま、ラノベとか青春エンタメとかそんな感じでしょうか?
別にこの設定自体に突っ込み入れるほど野暮じゃないんですが・・・
プレイヤーには作中いくつか殺人事件の他に世界に関する謎が提示されます

例えば

・このメンバーとは初対面のはずなのに以前にも会ったような記憶がある
・なぜ自分達は学園に閉じ込められてしまったのか

とか色々
ちなみにこの世界に関する謎の9割が黒幕から一方的に明かされます
それもMMRもびっくりの超トンデモ内容で

例えば最初に挙げた会ったことがないのになぜか既視感を感じる謎の答えは
黒幕が全員の記憶を奪ったから(なお方法は不明)

ハァ?ってなるじゃないですか

それまで扱ってきた殺人事件は証拠~動機が~ダイニングメッセージが~
とか一応論理的に説明できることばかりだったのに物語の核心部分に
こんな超展開持ってこられても・・・という
金田一やコナンで犯人が魔法使ってたらビビるでしょ?
今までそういう世界じゃなかったじゃん!という裏切られた感
「ひぐらし」以来ですね、こういう思いをさせられたの
まあこのゲームひぐらしよりつまらないんですけども

しかもコレだけじゃなくて世界観に関わるような謎は
全部こんな感じなんですよこのゲーム
実は世界が滅んでいました、主人公達は閉じ込められたわけではなく
自分達で閉じこもっていたのでした~とかね
そんな事実を明かされても「ふーん」としか言いようがないですよね
だってプレイしている僕らには予想しようがないし

結局シナリオ書いた人にはこの部分は重要じゃないということなんですよね
プレイしていても訴えたいテーマは一貫しているようには感じたし
僕が挙げた理不尽も受け入れて流して欲しいとそういうわけです

ただ!ただね、細かく世界を構築する作業を放置して訴えたいテーマに
集中する場合、そのテーマがよっぽど魅力に溢れていなければならない
プレイヤーは何度かこのゲームの粗を見逃しているのだから
言い換えれば我慢を強いられているのだから
その先にはそれに値する見返りがあって欲しいという気持ちが強くなります

で、このゲームに見返りがあったかというと残念ながらなかった
少なくとも僕は期待はずれだと思いました
厳しいこと言うなら「全部借り物」
ゲームやアニメが趣味の人間がそれだけを土台にゲーム作るとこんな感じの
シナリオになると思います

ちなみにこのゲーム、テーマがかなり「少女革命ウテナ」と被る部分があるのですが、なんというか先達は偉大ですなぁと
比べるとこのゲームにはセンスが圧倒的に不足していたのが如実にわかります
この設定で西尾維新に書かせたらおもしろかっただろうに


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